年始の恒例行事“七福神めぐり”
年始の恒例行事といえば「七福神めぐり」。七福神を祀っているお寺や神社をめぐる行事で、地名+七福神(例えば「谷中七福神めぐり」)の名称で開催されています。それぞれのお寺・神社に詣でて、御朱印やスタンプ、御神像をいただきます(その土地によって変わります)。
調べてみると、東京都内の七福神の数が多いですが、各地方にもそれぞれの七福神めぐりがあるようです。谷中七福神のように徒歩で回れる七福神めぐりが多い中、宮崎県の「日向の国 七福神めぐり」のように全工程で100kmほどになるものもあるようです。さすがに車でないと無理ですね。
日本で一番巡拝が短時間にできる日本橋七福神めぐり
さて、日本国内でも数多くある七福神めぐりの中で、もっとも距離が短いのが今回紹介する「日本橋七福神めぐり」です。日本橋という土地柄、平坦な道が多く、それぞれの神社の距離も短いため、短時間で回り終わることができます。
日本橋七福神巡りコース | 東京日本橋 人形町
http://www.ningyocho.or.jp/contents/walk-course/shichifukujin.html
どの神社から始めてもよく、しかも周辺に地下鉄の路線・駅が多いため、行くのも帰るのも楽なのが特徴です。
日本橋七福神めぐりでは、授与品として色紙か御神像、または御朱印をいただくことになります。現代的に言うならスタンプラリーですね。料金は下記のようになっています。御朱印の場合は、別途御朱印帳が必要です(神社でも売ってます)。※2019年の実施内容です。
授与品 | 色紙巡拝用(2,500円) |
巡拝用宝船(1,500円)+御神像(各500円) | |
御朱印 | 初穂料(各500円) |
色紙だけで回るなら2,500円のみ(スタンプを押してもらうのは無料)、宝船なら最初に2,000円(宝船1,500円+御神像500円)で各所を回るごとに500円で合計5,000円、御朱印なら各所で500円で合計3,500円になります。あらかじめ500円玉か1,000円札を用意しておきましょう。
今回は、宝船を持って御神像を集めていきます。
なお色紙と宝船は、あらかじめ揃った状態のものが授与品として用意されています。揃い色紙:2,500円、揃い宝船:5,000円(御神像7体含む)となっています。
日本橋七福神巡りスタート
それでは、日本橋七福神めぐりをスタートしていきましょう。どの駅をスタート地点にするかによって回り方が変わってきますが、小伝馬町駅なら椙森神社(すぎのもりじんじゃ)、水天宮前駅なら東京水天宮、人形町駅なら小網神社が最寄りでしょう。
Googleマイマップでコース図を作成したので、スマホ片手に回りたい方は下の地図を保存しておくと便利です。
順番は関係ありませんが、人形町商店街協同組合様のご紹介されている順番をモデルコースとして紹介しています。
今回は、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線の「人形町駅」からスタートするルートです。

人形町駅のA6出口が最寄りですが、この出口はエレベーター専用なので時間帯によっては混むかもしれません。
1:小網神社(福禄寿・弁財天)
まずは小網神社へ。なんと神社前には人だかりと長蛇の列。列の長さも区画を超えて100m以上あり、ディズニーのアトラクションのよう。2時間近くかかるとの声も聞き、一番最後に回ることにしました。先ほどのマップに行列の長さを書き込んでいるので、拡大して見てみてください。

その後、6つの神社を回って、夕方ごろに再度訪問したんですが、行列の長さは変わらずで時間を問わない人気っぷりでした。列に並んで福禄寿をゲットです。

他の神社も混んでいましたが、小網神社は別格の大混雑です。参拝する人、御朱印を求める人、お札を求める人、それぞれの列がありますので、間違えて並ばないようにしましょう。なお、色紙にスタンプを押してもらう人や、御神像を求める人は別に通してもらえたので、スタッフの方に声をかけてみましょう。
2:茶の木神社(布袋尊)
茶の木神社は、平坦な場所にある神社です。行列もさほど長くなく、10分もしないうちに参拝できました。

布袋尊をゲットです。

御朱印をいただく方は、番号札を渡されて少し待ちます。
3:水天宮(弁財天)
東京水天宮は、水天宮への参拝客と七福神の参拝客で列が分かれます。手前の赤く小さな社が水天宮境内にある宝生弁財天です。芸事をはじめ、学業・金運のご利益があるそうです。

弁財天をゲットしました。

宝生弁財天の社と、御朱印、スタンプ・御神像はそれぞれ別の場所にあります。案内は出ていますのであらかじめ確認しておきましょう。
4:松島神社(大国神)
松島神社はビルの内側にありますが、鳥居が大きいのですぐ分かるでしょう。創建は1321年以前ということで、当時はこのあたりは入り海で小島があったそうです。
歩道に沿って行列ができていました。

大国神をゲットです。ちょっと、その打ち出の小槌を振ってもらえませんかね?

最初の小網神社の大行列には面食らいましたが、他の神社の行列は数十人といったところで、少し並べば参拝できるようです。ただ、御朱印を求める方は待ち時間が発生するので、どこも時間がかかっているようでした。
5:末廣神社(毘沙門天)
末廣神社は、ビルとビルに挟まれた場所にありました。慶長元年(1596年)以前は稲荷祠として鎮座していたそうです。境内は狭く、参道の横は人ひとり通れるほどの空間しかありません。

毘沙門天をゲットです。

境内が細く長いため、御朱印を待つ方は人通りを気にしながら待たれていました。
6:笠間稲荷神社(寿老神)
笠間稲荷神社は、玉垣に囲われた土地にありました。今回の七福神めぐりの中では境内が広めです。江戸時代末期に、茨城県の笠間稲荷神社から分霊して奉斎したのが始まりだそうです。

寿老神をゲットです。

ここが一番混んでいなかった印象がありますね。
7:椙森神社(恵比寿神)
椙森神社(すぎのもりじんじゃ)は、1,000年以上前に創建された神社なのだそうです。宝くじ祈願の参拝者が多いのは、江戸時代の富興行を記念した富塚があるためだとか。

恵比寿神をゲットです。めでたい!めでたい!

というわけで、日本橋七福神めぐり終了です。距離的にはかなり短かったんですが、どこも行列ばかりで、トータルで4時間以上かかりました(ランチ・おやつ休憩除く)。特に小網神社の大行列はすごかったですね。
行列がなければ1時間半くらいで回れたはず……。
それでは、今回いただいた御神像とともに、さっそく宝船を完成させましょう。……と、その前にちょっとだけ今回のグルメ情報をご紹介。
おまけ1:お昼ごはん
日本橋七福神めぐりが楽しいのは、やはりグルメスポットが充実していること。今回は松島神社すぐ近くの「汁なし担担麺 ピリリ」にお邪魔しました。

汁なし担担麺 黒胡麻(880円)をいただきました。店名通りピリリとくる辛さに驚きながら、その旨さであっという間に完食。

店内はおしゃれカフェのような内装で、スペースに余裕があり、清潔感がありました。女性客が多いのも頷けます。
汁なし担担麺 ピリリ
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13197440/
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2丁目15 日本橋人形町2−15−17海老原ビル2F
地図:https://goo.gl/maps/fT5xfVCGDbB2
ちなみに、UberEatsにも対応しているようです。
おまけ2:おやつタイム
そして、人形町といえば、甘味も充実しています。お邪魔したのは水天宮近くの「甘味処 初音」。外観にレトロ感出てますねー。

この「甘味処 初音」は、テレビ東京のドラマ「さぼリーマン甘太朗」の第1話にも登場していました。
劇中でも甘太朗が迷っていたように、あんみつは黒みつと白みつが選べます。今回は白みつをチョイス。さわやかな風味とほどよい甘さであっという間に完食。うまい……。

夏になったらまた来よう……
甘味処 初音
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13003045/
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1丁目15−6
地図:https://goo.gl/maps/9Cyqm55L1yy
ドラマ「さぼリーマン甘太朗」はNetflixで観れます。
https://www.netflix.com/title/80175348?s=i&trkid=14170056
日本橋七福神めぐりの授与品・宝船を作ろう
今回の七福神めぐりでは巡拝用宝船(1,500円)を選択しました。この紙袋に入れてくれるので、これを持って歩いていました。

宝船は、この箱に納められています。木箱のように見えますが、そういう印刷をした紙箱です。非常に軽いです。

七福神の御神像には、裏にシールが貼られています。シールを剥がしてお飾りくださいと書いてあったので、両面シールかなと思って、なんとかめくろうとしたんですが、ただの保護シールでした(御神像の下に空洞がある)。

宝船には帆が必要です。帆が風にはらんでいるように見せるため、帆を上げて、ストッパーとしてセロテープを緩めに留めます。

帆の柱は先端がとがっているので、そのまま宝船後方の穴に刺します。中にスチロール素材があるので、気持ちよく刺さります。

というわけで、日本橋七福神の宝船が完成しました。これは年始から縁起が良さそうだ。

こうして見ると、七福神の御神像もなかなか可愛い。わが家に、長寿と繁栄を。Live long and prosper.

なお、説明書によれば「旧年のものは、神社にお納め下さい」とのことです。
日本橋七福神めぐりのまとめ
日本橋七福神めぐりは、日本で最も距離の短い七福神めぐりだと聞いて、気軽な気持ちで行ってみましたが、とんでもない勘違いでした。距離は確かに短いものの、どこも行列だらけで、トータルでかかる時間は都内の七福神めぐりのどこよりも長いのではないでしょうか。
ともあれ、そこまで時間をかけて集めた宝船+7体の御神像には、ありがたみが増していて、七福めぐってよかったなと思う次第です。来年はどこの七福神めぐりに行こうかな。



