ハイレゾ・ワイヤレスへの道
イヤホン端子を廃止したiPhone 7以降、ワイヤレスオーディオはより一般的なものになってきました。しかし、ワイヤレスで音楽を聴くにあたって、音質の向上、使い勝手の向上、バッテリー性能の向上など、様々な課題があります。
本記事で紹介するワイヤレスヘッドホンアンプは、Bluetoothの弱点とも言える「音質が悪い」を高音質コーデックと高品質アンプで解決した製品群です。
Amazonでのワイヤレスヘッドホンアンプ (Bluetoothレシーバー)販売数ランキング
当サイトを経由して販売された、ワイヤレスヘッドホンアンプ (Bluetoothレシーバー)のランキングを集計しました(2021年12月〜2022年2月分の集計)。1位はこちらの製品です。
2位以下の製品は、下記のランキングページに掲載しています。

高性能アンプを内蔵するBluetoothレシーバーへ
2010年代前半のBluetoothレシーバーは……
ケーブル一体型のBluetoothワイヤレスイヤホンがまだ珍しかった頃、既存のイヤホンを挿して使えるBluetoothレシーバーを使ったワイヤレス化が一般的でした。
私もソニー・エリクソンのMW600(↑写真)をクリップが壊れるほど使い続け、さらに別機種に買い直したことがありました。

2010年代半ばのBluetoothレシーバーは……
ケーブル一体型のBluetoothイヤホンや、完全ワイヤレスイヤホンが流行りだすと、Bluetoothレシーバーはあまり目立たない存在になってきました。
そんな中で、Bluetoothレシーバーは高音質化へ舵を切り始めました。以前にiPhoneでハイレゾ・ワイヤレスに挑戦した際のInateck BR1006もそんな製品の一つです。

これらのレシーバーの特徴として、既存のオーディオシステムやテレビなどを想定し、光オプティカルなど複数の接続方法を想定していることが挙げられます。
2010年代後半〜2020年代、高性能アンプを内蔵するBluetoothレシーバーへ
高音質を追求しはじめたBluetoothレシーバーは、スマートフォンとの親和性を高めていきます。クラウドファンディングで製品化を実現したEarStudio ES100は、ソフトウェアで進化するBluetoothレシーバーでした。

本製品のヒットを受けてか、各メーカーから続々と高音質を謳うBluetoothレシーバーが登場します。
Bluetoothレシーバーは、高音質コーデックと高音質アンプを搭載した、パワフルで高性能なBluetoothワイヤレスヘッドホンアンプへと、その姿を変えていくのです。
Bluetoothワイヤレスヘッドホンアンプ、5つの特徴
それでは、ワイヤレスヘッドホンアンプにはどんな特徴があるのでしょうか?主に5つの特徴を挙げていきます。
既存のイヤホンが使える
Bluetoothレシーバーの特徴である「イヤホンがそのまま使える」のが利点ですが、EarStudio ES100やAK XB10のように2.5mmアンバランス接続が可能なものもあります。さらに、SHURE RMCE-BT2のようにイヤホン端子ではなく、MMCXコネクタで直接接続できる製品も登場してきています。
高性能DACを採用
各社のワイヤレスヘッドホンアンプは内蔵DACとして、旭化成エレクトロニクスやESS社、シソーラス・ロジック社といった企業の高性能DAC(Digital Analog Converter)を採用しています。
高音質ハイレゾコーデックに対応
各社のワイヤレスヘッドホンアンプはBluetoothの音声コーデックとして、aptXはもちろんのこと、ハイレゾ相当のコーデックとされているaptX HDやLDACに対応しています(対応状況は製品によります)。
なお、送信側(スマホやDAP)での対応が必要なため、お持ちのスマホやDAPのコーデックを確認しましょう。特にiPhoneはAACとSBCだけの対応です。
ただし、ワイヤレスヘッドホンアンプはBluetoothで受け取った音データをDACで高音質変換するため、たとえコーデックがSBCやAACであっても音自体は良くなります。
USB DACとしてMacやPCで使える
一部の製品は、USBケーブルでMacやPCとつなぐことにより、外付けのUSB DACとして動作するものがあります。MacやPC側からはUSBオーディオとして認識されるため、スピーカーやヘッドホンをMacやPCに繋いでいる場合は、これを仲介することで音を洗練させることができます。(この場合はワイヤレスではありません)
スマホアプリ連携と進化するアップデート
一部の製品は、スマホアプリから設定変更ができたり、独自のイコライザーを搭載しているものがあります。これらとワイヤレスヘッドホンアンプ自体のファームウェアアップデートによる機能アップで、さらに進化の余地を残しています。
それでは、各メーカーから発売されているBluetoothワイヤレスヘッドホンアンプを見ていきましょう。
国内で購入できるBluetoothヘッドホンアンプ製品
iFi audio GO blu
QualcommのQCC5100チップとシーラス・ロジックのCS43131 DACチップを採用、コーデック全部入り、ワイヤレスアップデート可能なチップ、とトレンドをしっかり掴んでいます。
特徴的なのはそのデザインです。銅色のデザインに、竜頭のダイヤルは、スイスのChronographデザインを取り入れています。
さらに、26gの軽量設計で使い勝手も良いです。(競合になりそうなShanling UP5は50g)
実際に購入してレビューしてみました。

メーカー | iFi audio |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.1 |
Bluettohチップ | Qualcomm QCC 5100シリーズ |
対応コーデック | aptX Adaptive、aptX HD、LDAC、HWA/LHDC、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mm出力/4.4mmフルバランス出力 |
AMP/DAC | Cirrus Logic CS43131 ×1 |
バッテリー持続時間 | 約8時間 |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | GO blu | iFi audio 日本語ブランドサイト |

FiiO BTR5 2021
人気商品だったにも関わらず市場から姿を消したFiiO BTR5がスペックを新たにBTR5 2021として登場しました。DACチップはES9218PからES9219Cへ変更され、MQAレンダラー機能が新たに追加されました。スペック上の連続使用時間に変更はないようです。
さらに、USBケーブルで接続することでUSB DACとしての利用でき、32bit/384kHz、DSD256ネイティブ再生を可能にします。
メーカー | FiiO |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR8675 |
対応コーデック | LDAC、aptX HD、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmシングルエンド出力/2.5mmバランス出力 |
AMP/DAC | ESS ES9812P ×2 |
バッテリー持続時間 | 約9時間(3.5mmシングルエンド出力の場合) 約7時間(2.5mmバランス出力の場合) |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | BTR5 2021 – Fiio Japan |

Audirect BEAM3PLUS
銅亜鉛合金の美しい外観でありながら、重量は69gと超軽量級。DACチップとして高性能なES9281AC PROを搭載、最大32bit/768kHzの再生を可能にします。また、MQAフォーマットの再生も可能。USB DACモードとBluetoothモードはスイッチ1つで切り替えが可能になるなど、使い勝手の面でも工夫されています。さらにバランス端子として4.4mmを採用し、幅広い製品で利用できるようになっています。
メーカー | Audirect |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | (記載なし) |
対応コーデック | aptX HD、LDAC、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmシングルエンド出力/4.4mmバランス出力 |
AMP/DAC | ESS ES9281AC PRO ×1 |
バッテリー持続時間 | 約18時間 |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | Beam3PLUS | 製品紹介 | IC-CONNECT【Astrotec COLORFLY IKKO OSTRY SOUNDAWARE 日本総代理店】 |

SHANLING UP5
ハイエンドモデルUP4の後継機となるのがUP5です。QualcommのハイグレードBluetoothチップとなるQCC5120を搭載し、安定した通信品質を誇ります。USB DACとしても384kHz/32bit、DSD256のファイルをサポートします。そして、UP5がハイエンドである証は4.4mmバランス出力端子を備えている点でしょう。2021年8月発売です。
メーカー | SHANLING |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm QCC5120 |
対応コーデック | aptX HD、LDAC、LHDC、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmシングルエンド出力/2.5mmバランス出力/4.4mmバランス出力 |
AMP/DAC | ESS ES9219C ×2 |
バッテリー持続時間 | 約15時間(シングルエンド出力の場合) 約11時間(バランス出力の場合) |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | SHANLING UP5 |

Qudelix 5K Reference DAC AMP
アプリで進化するタイプのBluetoothアンプです。本体はシンプルな形状をしていますが、アプリ上で設定できる項目は多岐に渡るため、自分好みに細かくカスタマイズできます。ES100の後継機と言っても過言ではないほど、設計思想がよく似ています。コーデックは定番のLDACやaptX HDだけでなくaptX Aaptiveにも対応します。
メーカー | Qudelix |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm QCC5124 |
対応コーデック | LDAC、aptX HD、aptX Aaptive、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmシングルエンド出力/2.5mmバランス出力 |
AMP/DAC | ESS ES9218P × 2 |
バッテリー持続時間 | 6〜20時間 |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | Qudelix | |

FiiO BTR3K
FiiOの製品ポートフォリオ上はミドルレンジに位置する製品ですが、BTR5譲りの高性能のようで、ほぼハイエンドと言ってもいいのではないでしょうか。前機種のBTR3と比べると、デュアルDACや2.5mmバランス出力、Bluetooth 5.0といった点が改善されています。LHDCは非対応ですが、対応製品は少ないので問題ないでしょう。
メーカー | FiiO |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR8675 |
対応コーデック | LDAC、aptX HD、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmシングルエンド出力/2.5mmバランス出力 |
AMP/DAC | 旭化成エレクトロニクス AK4377A × 2 |
バッテリー持続時間 | 約11時間 |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | BTR3K – Fiio Japan |

SHANLING UP4
UP2に続くSHANLINGのBluetoothレシーバー。ハイレゾ・コーデックは一通りカバーし、2.5mmバランス出力に対応しています。DACとしてESS ES9218Pをデュアル構成で搭載しています。
メーカー | SHANLING |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR8675 |
対応コーデック | aptX HD、LDAC、LHDC、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmシングルエンド出力/2.5mmバランス出力 |
AMP/DAC | ESS ES9218P ×2 |
バッテリー持続時間 | 約15時間(3.5mmシングルエンド出力の場合) 約10時間(2.5mmバランス出力の場合) |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | shanling musin |

Shanling UP4の製品レビューはこちらから。

Oriolus 1795
日本発のオーディオブランド・OriolusによるBluetoothレシーバー。BluetoothチップセットであるCSR8675のサンプリングコンバーターを経由せずに、独立したSRCのAK4125VF(旭化成エレクトロニクス)でBluetooth信号を変換し、DACチップのPCM1795でアナログ信号へ変換するという、音へのこだわりがスゴいBluetoothレシーバーです。さらに、ハイレゾ・ワイヤレスコーデックのLDACにも対応するほか、4.4mmバランス出力も備えています。
メーカー | Oriolus |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR8675 |
対応コーデック | LDAC、AAC、SBCほか |
出力端子 | 3.5mmアンバランス出力/4.4mmバランス出力 |
AMP/DAC | テキサスインスツルメンツ PCM1795 |
バッテリー持続時間 | 約7時間(SBC・AACコーデックの場合) |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | Oriolus1795 – 株式会社サイラス 音響機器販売サイト(CYRAS DIRECT) |

RADSONE EarStudio ES100 MK2
クラウドファンディングサイト・Kickstarterで2017年に始まったプロジェクトで製品化されました(プロジェクトページ)。3.5mmのイヤホンジャックだけでなく、2.5mmのバランス接続にも対応する上、旭化成エレクトロニクスのDAC AK4375をLRに1基ずつ搭載するという贅沢仕様で、オーディオ好きのハートを掴む製品です。
さらに、頻繁なソフトウェアアップデートも特徴で、アップデートによりLDACに対応したり(Version 1.3.0)、Bluetooth 5.0をサポートしたり(Version 2.0.1)しています。
現在はマイナーバージョンアップされたES100 MK2が販売中です。
メーカー | RADSONE |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR8675 |
対応コーデック | aptX HD、LDAC、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmアンバランス出力/2.5mmバランス出力 |
AMP/DAC | 旭化成エレクトロニクス AK4375A × 2基 |
バッテリー持続時間 | 14時間 |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | RADSONE EarStudio ES100 |

RADSONE EarStudio ES100のレビューはこちらから。

SHURE RMCE-BT2
SHUREからリリースされたBluetoothケーブルの第2弾で、MMCX端子を持つイヤホンを接続することができます。Shure独自設計のヘッドホンアンプを内蔵し、ハイレゾコーデックはaptX HDに対応しています。また、低遅延のaptX Low Latency(以下、aptX LL)にも対応しているため、映像視聴にも向いています。
MMCXイヤホンのメリット・デメリットは下記記事からどうぞ。
メーカー | SHURE |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | 不明 |
対応コーデック | aptX HD、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | MMCX |
AMP/DAC | Shure独自設計ヘッドホンアンプ |
バッテリー持続時間 | 最大10時間 |
USB DAC | 不可 |
製品情報 | RMCE-BT2 Bluetooth® 5.0高解像度オーディオ プレミアムワイヤレスイヤホンケーブル |

SHURE RMCE-BT2の製品レビューはこちらから。

audio-technica AT-PHA55BT
日本のオーディオメーカー・オーディオテクニカの製品です。ハイレゾコーデックとしては、LDACに対応しています。50mW+50mWの高出力に加え、イヤホンの形式に合わせてダイナミックドライバー向けとバランスド・アーマチュア(BA)向けで、それぞれ出力抵抗値を切り替えることができるという仕様になっています。
メーカー | オーディオテクニカ |
---|---|
Bluetoothバージョン | 4.2 |
Bluettohチップ | 不明 |
対応コーデック | LDAC、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmアンバランス出力 |
AMP/DAC | ESS ES9118 |
バッテリー持続時間 | 8時間 |
USB DAC | 不明 |
製品情報 | AT-PHA55BT | ヘッドホンアンプ | 一般製品 | オーディオテクニカ |

FiiO BTR5(販売終了)
FiiOから登場した、ハイエンドBluetoothレシーバー。ハイレゾ・コーデックが使えるだけでなく、DAC+アンプを統合したES9812Pを左右独立で2基搭載し、本体フロントパネルは有機EL液晶という贅沢仕様になっています。内蔵NFCにより、対応スマートフォンと簡単にペアリングすることも可能です。
※2021年11月に「BTR5 2021」が登場しました。
メーカー | FiiO |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR8675 |
対応コーデック | LDAC、aptX HD、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmシングルエンド出力/2.5mmバランス出力 |
AMP/DAC | ESS ES9218P ×2 |
バッテリー持続時間 | 約9時間(3.5mmシングルエンド出力の場合) 約7時間(2.5mmバランス出力の場合) |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | BTR5 – Fiio Japan |
FiiO µBTR
FiiOのBluetoothレシーバーの中で最も低価格なモデル。コーデックはaptXまでながら、4,000円以下で手に入る点は入門機として最適です。パールホワイトとブラックの2種類があり、選びやすいのもポイントです。
メーカー | FiiO |
---|---|
Bluetoothバージョン | 4.1 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR8645 |
対応コーデック | aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmアンバランス出力 |
AMP/DAC | テキサスインスツルメンツ TPA6132A2 |
バッテリー持続時間 | 9時間 |
USB DAC | 不明 |
製品情報 | µBTR – Fiio Japan |
FiiO BTR3
FiiO BTR3Kは、対応コーデックの多さが特徴です。aptX HDやLDACといったハイレゾ相当の定番コーデックから、HWAといった規格まで、ありとあらゆるコーデックに対応しています。USBケーブル接続によるUSB DAC機能も備えており、この小さなボディーであらゆる場面でパフォーマンスを発揮してくれます。
メーカー | FiiO |
---|---|
Bluetoothバージョン | 4.2 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR8675 |
対応コーデック | aptX HD、LDAC、LHDC、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmアンバランス出力 |
AMP/DAC | 旭化成エレクトロニクス AK4376A |
バッテリー持続時間 | 11時間 |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | BTR3 – Fiio Japan |
BTR3の製品レビューはこちらから。

FiiO BTR1K
BTR3をハイエンドだとすれば、BTR1Kはミドルレンジの機種。aptX HDやLDACといったハイレゾ相当のコーデックには対応しないものの、aptX LLには対応し、DACチップはBTR3と同じAK4376Aを搭載しています。USB DACとして使用できるなど、性能面での妥協はありません。
メーカー | FiiO |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm QCC 3005 |
対応コーデック | aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmアンバランス出力 |
AMP/DAC | 旭化成エレクトロニクス AK4376A |
バッテリー持続時間 | 8時間 |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | BTR1K – Fiio Japan |
HiBy Music W3
高音質アンプ内蔵のBluetoothレシーバーとしては珍しい5色のカラーバリエーションが存在します。専用アプリ「HiBy Blue」を使うことで、スマートフォンからサンプルレートやコーデック、イコライザー設定にファームウェアアップデートなどのリモートコントロールが可能です。HiBy独自の「UAT」というコーデックにも対応している点はユニークです。NFCも内蔵しています。
メーカー | HiBy Music |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR8675 |
対応コーデック | UAT、LDAC、aptX HD、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmアンバランス出力 |
AMP/DAC | 旭化成エレクトロニクス AK4377 |
バッテリー持続時間 | 約11時間(AAC接続の場合) |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | HiBy W3 | IIDAPIANO |
Hiby Music W3の製品レビューはこちらから。

SHANLING UP2
QualcommのCSR8675を採用した、SHANLING製の小型Bluetoothレシーバーで、ひととおりのハイレゾ相当コーデックに対応しています。
メーカー | SHANLING |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR8675 |
対応コーデック | aptX HD、LDAC、LHDC、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmアンバランス出力 |
AMP/DAC | ESS ES9218P |
バッテリー持続時間 | 11時間 |
USB DAC | 利用可能 |
製品情報 | shanling musin |
nexum AQUA+
EarStudio同様に、こちらの製品もクラウドファンディングサイト・Kickstarterで製品化しています(プロジェクトページ)。Kickstarterによる製品化ののち、日本のクラウドファンディングサイトGREEN FUNDINGでも日本発売のためのプロジェクトが立ちました(プロジェクトページ)。目標額の6倍近い出資を集めています。
ハイレゾコーデックには対応しないものの、aptX LLに対応、珍しくワイヤレス充電が可能になっています。本体色は3色あり、サブライムゴールド、ミッドナイトブラック、ラディエントホワイトから選べます。
メーカー | nexum |
---|---|
Bluetoothバージョン | 4.2 |
Bluettohチップ | Qualcomm CSR64215 |
対応コーデック | aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmアンバランス出力 |
AMP/DAC | Cirrus Logic CS43130 |
バッテリー持続時間 | 8時間 |
USB DAC | 不明 |
製品情報 | nexum | simply amazing | wireless dac amplifier | taiwan |
SoftBank SELECTION ワイヤレスヘッドホンアンプ Astell&Kern
この分野の製品では最も古いのがこのワイヤレスヘッドホンアンプ。日本ではSoftbank SELECTIONの名を冠していますが、海外ではAstell&Kern AK XB10として販売されている製品です。
メーカー | Astell&Kern |
---|---|
Bluetoothバージョン | 4.1 |
Bluetoothチップ | Qualcomm CSR8675 |
対応コーデック | aptX HD、aptX、AAC、SBC |
出力端子 | 3.5mmアンバランス出力/2.5mmバランス出力 |
AMP/DAC | Cirrus Logic CS4350 |
バッテリー持続時間 | 5時間 |
USB DAC | 不明 |
製品情報 | AK XB10 – Astell&Kern US Online Shop |
まとめ
そもそもワイヤレスヘッドホンアンプを作るメーカーは少なく、本記事で紹介しているものでほぼ全てのはずです(2019年8月現在)。少ないと感じるかもしれませんが、こだわりの製品ばかりなので、これくらい厳選されている方が健全なのではないでしょうか。
(巷にあふれる粗製乱造されたBluetoothイヤホンの惨状を見て、特にそう思います)
ワイヤレスでもいい音で聴きたいという要望に、最大の効果で返してくれるワイヤレスヘッドホンアンプ。ワイヤレス&高音質を求める方には激しくオススメです。